| |
|
|
| |
|
|
先生の感想:
今年の正月に本屋の専門書コーナーでこの本を見つけた時から、これはすごい本を見つけてしまったと感じました。
リンク機構については高校・大学共に教科書の中でいくつかを少し勉強した程度で、これほど多くの種類のものがまとめられた本を初めて見ました。
いくつかの「航空機に見られる車輪格納機構」について、動きを確認したくなり、紙工作で模型をつくってみました。つくって楽しいのはもちろん、寸法や形状をいいかげんにつくると目的通りに動かないこと、つくってみないと意図したとおりの動きになるかどうかわからないことなどがわかり、これを教材に使おうと考えるきっかけとなりました。
世間にはいろいろなリンク機構がありますが、「アッカーマン・ジャントー」とか「スコットラッセルの○○直線」などのように、固有の名称をもつものが少ないように思います。名称のない機構は存在しないも同然であり、いつまでたっても人から認知されないのだろうと思います。
しかし、「めっちゃメカメカ・・・」ではどのリンク機構にも「すべてのリンクが等長の平行リンク」などのように名称がついているので、機構に対する愛情(?)がより深まるような気がします。
ひとつひとつのリンク機構に詳しい説明があり、とても充実した内容の本だと思います。
派手な表紙や楽しい挿絵も魅力ですが、なによりも中身の濃い本だと感じます。 |
|
生徒Aの感想:
自動車の前輪ステアリングに使うアッカーマン・ジャイントのリンクはおもしろかった。子どもの頃に自動車のプラモデルをつくったが、その時のリンクは平行四辺形で、授業で習ったような台形のリンクではなかった。このリンクのほうがよく考えられている。 |
生徒Bの感想:
(このテーマの)本を出しているのがすごい。ロバーバル機構の動きが不思議でおもしろかった。 |
生徒Cの感想:
(模型を本などで)見るだけではなく、実際につくることで実物に触れながらリンクの動きを確認することができた。いい体験ができる本でよかった。 |
|
| |
|
|
使用工具:

デビカの工作用紙(300×400)、ハト目パンチ一式、はさみ、テープ等
|
|
その他使用物:
 |
 |
 |
使用した書籍と、製作したリンク機構を保存するファイル |
|
工作内容1:四節リンクの揺動運動の基礎(前半)

これが最初につくるリンク模型です。紙をはさみでまっすぐ切ったり、ハト目パンチで正確な位置に穴をあけたり、ハト目をかしめる力加減を修得させます。
|
|
工作内容2:四節リンクの揺動運動の基礎(後半)

(3)や(4)はリンク模型のナンバリングです。「めっちゃメカメカ・・・」とは一致しないところもあります。この2つはダブルウィッシュボーンサスペンションやアッカーマンのステアリングで用いるリンクの原理を説明するものです。 |
工作内容3:自動車のサスペンション形式

四節リンクの模型と自動車のサスペンションを並べて説明すると、生徒は非常に関心をもって聴きます。ダブルウィッシュボーンサスペンションは、あえて完全な平行四辺形にしてキャンバーを持たないものと、本の通りキャンバーを持つものをつくりました。穴とハト目のギャップのこともあり、穴の位置がわずかにずれることでキャンバーを持たないはずなのにキャンバーがついたり、その逆だったりという失敗もありました。しかし失敗の原因を追及することで、実際のリンク機構の製作には公差が絶対に必要であることがよく分かりました。 |
|
工作内容4:自動車のステアリングとクレーンのメカニズム

右側のクレーンの写真は、島根県浜田市で使われているクレーンです。スコットラッセルの近似直線は厳密直線とあわせて示すやり方もありますが、特に初期は実用的なリンクの紹介が多くするほうが、生徒を引き付けるのに有効だと考えて、厳密直線はあとまわしにしました。 |
工作内容5:航空機にみられる車輪格納機構

「めっちゃメカメカ・・・」P85にあるNo.022のリンクは再現がむずかしくて、若干変更しました。左下はスコットラッセルの近似直線を応用して車輪を垂直に上昇させています。格納ドアを小さくできるメリットがあると生徒に説明しました。右下はその改良版でリンク機構全体の上下寸法を小さくしました。 |
|
工作内容6:等長リンクの平行クランク

下側はP96にあるNo.028のリンクです。360度回転させるには2つの中間リンクの前後関係が入れ替わる必要があることがわかりました。生徒に説明するため、各リンクをナンバリングしています。 |
工作内容7:不等長リンクの不等速回転

動かすと生徒から歓声があがりました。苦労した甲斐がありました。
|
|
工作内容7:不等長リンクの不等速回転

駆動リンクを60度ごとに動かした時に対応する従動リンクの位置が等間隔ではないことを示しています。 |
授業風景:
|
 |