設計実務の中でリンク機構を考案する際、比較的簡単な動作はポンチ絵を描いて考えることができます。ところが簡単な動作でも使えるスペースが限られ入らない、動作速度を変速にしたい、複雑な動作をさせたいなどイレギュラーな機構になるほど機構考案に時間がかかり、経験や知識が必要になります。
ベテラン設計者でも機構アイデアは身近な製品からヒントを得ることが多いと思います。リンク機構を工夫すれば一つのアクチュエータによって様々な動作を実現させることができます。しかし、アクチュエータを増やせばコストアップとともに信頼性も低下します。低コスト・高信頼性のカギは最小限の電気部品とメカニカルな機構の採用です。
本書は99のリンク機構を紹介しています。また、私が経験した不具合事例などの紹介や自動車のサスペンションや操舵装置、ワイパー機構のワンポイント解説も掲載しています。
ぜひ本書を参考にして、効率よく機構を構想していただきたいと思います。