| 新興国市場戦略論 | - 2009/10/08
- 新興国市場戦略論−市場・資源戦略の転換−
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/dp/pdf/MMRC277_2009.pdf
東京大学ものづくり経営研究センター 新宅 純二郎(東京大学大学院経済学研究科准教授) 天野 倫文 (東京大学大学院経済学研究科准教授)
新興国市場はいまや巨大なマーケットになりうる成長市場である。 しかし、日本企業は高い技術力を持っていると言われながら、 新興国市場で成功している例は少ない。日本企業の製品は「過剰品質」 で、現地市場中間層のニーズを必ずしも的確に捉えているとは言えない。 経営資源も本国に偏っており、成長市場で事業を伸ばすために適切な 資源配置が行われていない。こうした状態は、「イノベーターのジレンマ」 と同様の状況である。この問題に対処するには、ジレンマが発生する 要因を正しく理解し、新興国市場に適合する品質・機能軸を再検討し、 「適性品質」を基軸に市場戦略を再構築する必要がある。また低価格戦略 による市場浸透化に備えるために経営資源の配置をこれまでのものから ドラスティックに再編成する余地がある。本稿では、フィールド調査などから 収集した代表的な事例をもとに、新興国市場に向けた戦略再構築の 方向性を、市場戦略と資源戦略の両面から考察する。
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